「Living on the Net」(BUCK-TICK/詞・曲 今井寿/1996)
サイバーパンク・シリーズ、そして単語系の傑作。
Netという言葉にはインターネットという意味と、(得意の)蜘蛛の巣、つまり“罠”という意味合いも含まれている。
wired、情報操作、あらゆる形状、あらゆる形態、辺り構わず情報の風が吹き荒ぶ。
《誰のせいだ この不感症》と叫んだのはshing02だが、今井寿は《不感症になって眠ろう》となる。妙味。
終盤のコーラスでは《Net》がこっそりと《Dead》に置き換えられており、リスナーは最後の最後に痛烈な人間宣言を下される。
やはり信号的な歌メロと、雑踏喧噪の中モソモソと聞こえる《イマイヒサシ....起動シマス....》というサンプリング・ボイスにニヤリとせずにはいられない。