2001-01-01から1年間の記事一覧

古典

ねぇ、隠し持った『人間失格』 失笑 ネガ 駆使 暗い夢想が南無 絡むスキルなどない このくらいの好きな言葉で話すスタイル持つ才能 臭い能書きのない クソドープなテロ 本日このステージから本質を提示 イメージゲームの1ページ目を低姿勢で見せしめる すぐ…

『YESTERDAY』/ 3582('01/HUM DRUMS) 所謂ヤンキー系ヒップホップの対極に位置する二人、FIVEDEEZのFAT JON氏(35)とLONE CATALYSTSのJ.RAWLS氏(82)によるユニットの期待通りのメロウ小品。両氏それぞれのプロダクションが用意された表題曲は女性コーラス…

黄泉人知らず

重い月。容態はどうかな。言い切る「僕もうダメ…生きる欲望がねえ…」なんて。暗転した暮らしの裏事情には誰よりも詳しい。でも分身が書き始める自分史、精神鑑定、虚しい。慢性の症状、チッ、自分は何も悪くない、誰のせい、勝手にこんな風に作って酷いよ。…

『河瀬直美ナイト』

@シネ・ヌーヴォ sat. 10/13 大阪の九条にある、とてもコアな雰囲気を持った小劇場に行ってきました。僕が入ったころにはトークショーは既に始まっていて、百席程のスペースはほぼ埋まっていました。二時間以上に及んだ徹底トークでは、過去の各作品の製作…

『2001年、日本映画の新しい作家たち』

@みなみ会館よりによってオールナイト当日に15時間労働という素晴らしい悪条件。ていうか急に気温寒いのに、何故か劇場内の空調は容赦なくそよ風を送りこんでおり、震えながら観る。状況シット。回想しとく。一本目は行定勲の「ひまわり」。初恋の淡い記憶…

『LUV(SIC.)』/ SHINGO2('01/HydeOut) もう、コレは買ってから(10日くらい?)毎日聴いて歌ってマス。Mary JoyじゃなくてHydeOutっていうのも何か新鮮で気持ち良いけど(変態)、この曲の成分が本っ当にイイ。“Tags〜3”@リキッド・ルームで「落ちてる時に救…

『Zettai-Mu presents DEF JUX JAPAN TOUR』@BAY SIDE JENNY 8/24

23:00を少し過ぎた頃、無事に潜入。そして間もなく、噂が入っているだけで全くの未聴未見のため、実はこの日一番楽しみにしていた土俵ORIGINのステージが始まった。DJ KANAMORIが神秘的とも云える激アブストラクトな音を響かせていると、二度目の変声期を迎…

『JAH SHAKA 2001』@ItoI 8/19

落ち葉焚きをしようと、ポケットに忍ばせた太宰の言の葉。黙々、誰よりもガンギマリ。

『STILL ECHO』@METRO 5/13

区切られた街の空に雲は無く、鳴く虫の音、甍の波間に揺れる柔らかい白。埃を降らせたプレイヤーの肢体に指をすべらせ、そのままカセットテープを再生させた。この街にどんよりと漂う穏やかな風情とはひたすら不似合いな米国南部のラップ音楽が流れた。その…

『Eve』 / SPACEK('00/Universal Island) 針を落とした途端のこの空気の変わりよう、タイミングを考えないと困った事になりそうなヤバイ内容。D'angeloの「Voodoo」に立ち込めていたような総毛立ちの甘美な香りの中で、まるで美輪明宏のような太く中性的…

Love Letter

これは拝啓から敬具を繋ぐ一本のサイケデリックなケーブル。左目で捕らえた近視眼的な論旨が、立体感のある臨死体験談のようにリアルに述べられる。妄りに積み上げるだけのノベリスト気取りが明かさない種を、あからさまに暴く。あかさたなはまやらの和音を…

『Lyrically Exposed Re-Issue』/ OBSCURE DISORDER('00/Audio Research) モントリオールから。3MCに絡むA-TRAKのタイトなカットは言うまでもなく超強力。そして彼の兄、このグループのビート制作者であるDAVE ONEも並の才ではないようだ。「Lyrically Ex…

『ジュリアン』

いきなり余談ですが、部屋のフレームポスターをバニーボーイからキララちゃんに変えました。日本人意識の芽生えでしょうか、気紛れな…さて、『ジュリアン』、京都では一月程前に公開されました。『ガンモ』は確か公開初日に観た記憶があるのですが、今回は何…

3/2

あー。事の始まり。言葉の交わり。飛び交う好印象。身障者の心情。駄目なコミューンを正当化。面白くない芸当だ。心の隙間に言葉を埋め込む。妄想コードの限界に挑む。見回しても見当たらない。三上博史のような分裂症状。お誂え向きのテーマ。祭り上げるデ…

『回路』

「リング」(の引用も違うが)は退屈でしょうがなかったけど、んー、独特の“違う”間がヤバすぎ。ネットと幽霊の不気味なリンク、虚実交わったリアルな…。黒沢氏が執拗に描き続けている絶望的な終末観(願望)、それは一つのもので、明らかに諸作(多作)同時空下で…

『communicate mute』@METRO 2/18

音だけでなく空間構成やデザインもそのコンセプトというだけあって内装もまるでチープな(失礼)宇宙船内のよう。DJセットの様子も白幕(映像)で覆われ見えない仕組み。この日のDJはKAZUMA、KENSEIの二人のみ。個人的にはDJ KAZUMAの方が良かった。というかタイ…

『FINAL ACT』/ ALIAS('01/ANTICON) タイトル曲は、太いミドルビートにヘビーなギターリフループが組まれた重い陽タイプ。取り敢えずこの曲は置いといても良し。問題は他の二曲。まず「Awaken」ではサイコパスなSixtooと共演。期待通りの狂ったドラミング…

『Circle』/ BOOM BIP & DOSE ONE('00/MUSH) Boombipは八歳の頃からパーカッションのレッスンを受けたりしているような音楽エリート(?)で、楽器も様々こなせるという豊潤なスキルを備えたトラックメイカー。エレクトリックとかジャズとか、彼を括る形容…

『EXTENDED PLAY 1.0』/ el stew('99/OM) EDDIE DEF, EXTRAKD, BRAIN, DISK, BUCKETHEADから成る非凡ユニット、のコレは10インチです。ヒップホップの奇形種、凶暴な雑種です。メンツから察して下さい。エレクトロと、笑うしかない域のスクラッチの融合、…

『オーロラの彼方へ』

これはアレですね、所謂“ドラえもん的カタルシス”と“米国の良心”がミックスされたファンタジックな物語。まぁ、良かったです。(タダ見)

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

まぁ、今まで散々ー音楽にしても映画にしてもーそれの感想で「泣いた」とか「泣く」とか書いてきたけど、実際涙はあまり出ない体質(?)で、溜まるくらいか、せいぜいハミ出るくらいだったワケですけど…。えー…生まれて初めて映画館で泣いてしまいました。プ…

『Ropeladder・12・』 / V.A('00/MUSH) 聴いとくべきコンピ。冒頭、Jelの痛いドラムと子供の声に早くも煽られる。続いてSole,Alias,Dj MayonnaiseのSo Called Artists、ホワイトハイラップに緩急アリの病みトラック。次のAesop Rockのギターループも独特…