Love Letter - 4 (edit)

これは拝啓から敬具を繋ぐ一本のサイケデリックなケーブル。左目で捕らえた近視眼的な論旨が、立体感のある臨死体験談のようにリアルに述べられる。妄りに積み上げるだけのノベリスト気取りが明かさない種を、あからさまに暴く。あかさたなはまやらの和音を駆使して貴方様に告白する。
君も知っている通り、僕は文盲、更に悪い事に太宰より梶井なんだ。もう悴んだりはしない右手でこの乱文を書いている訳だけど、同時に左手でも違う文章を書いてたりする(残念ながら字慰行為、マスはかいていない)。それはまた次の機会にでも。僕は一見マーケティングには無頓着なようだけど、実は誰よりも気を使っているんだ。これを読んで少し怯んだ君はもう取り込まれていると思う。複雑な気分だ。残念だ。いや、残念ではないかも。つまり、世に言うところのタメになるお言葉もダメにナル文章も表面上は然して変わらないという事。身分証明書が不必要な世界に在る不埒な論文のガサ入れ結果は全てグレーだ。だってまるでクレーター程の無数の凹凸、意見の衝突が続く無重力プレイは、カビ臭いというか神不在というか、そんな正解の無い世界。解り易く言うならば、紙の業界みたいにキダ・タローのような明瞭な境界線が無いという事。こんな事を言ってたらまた君に嫌われるだろうな、日々の生活もたちまち罅割れるだろうな。他の人達は何か凄いな、何かやたら用意周到な恋談義、僕みたいな凄い短気な奴はもう限界だから圏外からの天体観測で満足な恋愛の行方。お互い覆面しながら探るのもウザいでしょう、会いに行くタイミングとか、カミングアウトとか。鈴木杏のようにはっきりしすぎる滑舌で言ってみるけど、倦怠期を迎えた変態の兵隊っていうか、携帯出来るたいしてショッキングでもないお友達を紹介(えぇーっ！)しつつ明細で切る。君にみのりあるファイナルアンサーを尋ねてもしょうがないけど、無駄なお金と時間はまだヴァイナルの探査に充てる方がマシだと思う偽善者の僕が助けてあげたいのは下向いて悩んでる友達だけだ。
二度目の改行後に手ぐすね引いて待っているのは、迫り来る世界恐慌のように酷く暗いテクストなんだけど…、これが読まれたら僕の不安は急増するだろう。いやぁ、人間関係はとても良い勉強になってる。いろんな酷い扱いを受けてきたけど、悪いけどそれらは一つ残らず全部、全部ね、覚えてるよ。君にコクるとか言っておきながら、今、君が黙りこくってしまったかもしれないけど、本当の事だから仕方がないでしょう。適当な事言ってた君はビビってるんでしょう？全身の皮膚が痙攣するような経験もしたし、ビーフは嫌いだけど多くのロースを食わされて無駄な時間をロスしたりもしたし…たまに見えるまともな君は好きだけど。デスマスの口調っていうか、バレない手の平返し(実はバレバレ)で済ます風潮っていうか、もうつけてられないテレビのようにメチャクチャなマナーとか、簡単に言うと嘘とか。底の世界のdissの九割は苦し紛れに吐いた愚痴みたいなものばかりで、呆れて開いた口を塞ぐのも面倒だからそのまま続けると、僕には接点の無い事だけど、ナニ焦ってんの？低能って。もう本当にどうかしてるイデオロギーあくせく、正当化してるのを見て驚き隠せず…手ほどき…手ほどき…手ほどき…。超ウケる、みたいな人には顔を背ける、というか、勝負をつけるみたいな事に拘らなくても良い。ちょっと黙りなって、そこの声だけデカイ奴、他の連中を見て気付く負け組の溜まり場って。カスみたいなサンプルで塗り固めて作り上げるカルト、軽く信仰するダサすぎる大人計画、一つだけ明確な事はやたら迷惑な言葉。それとあと一つ、スキルフルって…それも口だけでさぁ、二つ目の月に降る雪のように白けるし、寒いし、「400」よりも期待してたのになぁ。感情に任せていきり立つだけなんて、とっくにそんな域離脱してるよ。それに次々に膿み落とされている不細工な俳句、七五調じり合わせすら出来ない失語症のハイプ、カラの返答も全然面白くなくない？アタシとかわたくしとかもすぐ泣くし、育ちもしないネタの種をやたら蒔くし、君もまたカレシとか枯れた詩の話？ぼくが何をしてあげられるの？また眠い言葉を当てはめるの？そんな事よりもさぁ、みたらしだんごのように甘すぎる詩人を死に至らしめて、タンゴのリズムに合わせて君と踊れたらなぁ。護身術、つまり絶対安静でひき篭る寝室、台湾製のシーツに全てくるまる、二人きりというより一人霧の中冷たい吐息(“TIGHT”行きてえ)に、身をもって実感するよ、君を思って悲観すると、歪んだ妄想がもたらすものは、君をまるで緒川たまきのように、その他はただ昨日の事のように…君に熱烈というよりは支離滅裂だけど、生まれてきた苦しみ、それはコインロッカーの中のキクと同じ暗い不快、それと同時に産みの苦しみを味わいながら、オイディプス・コンプレックスよりも強固なトラウマ、それをカタメていた太いギブスを外してみたんだ。こんな感じ…少しエグいグーフィースタイルで綴った、これがかぶれた君に送るラブレター。